釜石の農畜産物

釜石ならではの特徴ある農畜産物をご紹介します。

釜石市の特産品の「甲子柿(かっしがき)」は、岩手県釜石市甲子地区を中心に、古くから食されてきた釜石の秋の味覚です。小枝柿(渋柿)の実を約一週間、柿室の中で燻して渋を抜く伝統技法は、農林水産省の「地理的表示保護制度(GI)」に登録されており、全国的にも稀な製法です。
柿室から出された甲子柿は、完熟トマトのような鮮紅色をし、手で皮がむけるほどやわらかく、口に入れるとぷるんとした食感、燻した風味と甘さが特徴の釜石市の伝統産品です。
甲子柿は、リコピン、カロテン、β-クリプトキサンチンなどの栄養素が、一般の柿よりも豊富です。
柿は栄養満点な果物です。是非ご賞味ください。

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生産者(佐々木 裕一さん)

生産者(佐々木 裕一さん)

甲子柿の里生産組合長で、普段は農業を営んでいる佐々木さん。ぷるんとした食感が特徴の甲子柿。収穫から出荷まで手作業にこだわり、煙で燻して渋を抜く製法では、独自に「もみ殻」を活用。独特の香りを醸し出している。また、伝統産業の若手への指導にも励み、「自分も親や先輩に教わってきた、伝統の技術を伝えていかなければならない」と生涯現役を貫いていきます。

ラグビーカボチャ(品種:ロロン)は、通常のカボチャの形状と異なり、ラグビーボール型の果実となっています。果重は1.8㎏~2.0㎏程度の大玉となっており、果皮は濃緑色でちらし紋が入ります。⾁質は極粉質でキメが細かく、滑らかな舌触りと上品な甘さから、印象深い食味になっています。
2019年に行われたラグビーワールドカップ釜石開催に向けた盛り上げの一助になればと栽培が開始され、釜石市の振興作物にもなっています。
また、市内企業による加工品の製造や障がい者施設によるお菓子作りにも使われています。
釜石市農業委員会による「農地の日」の活動で栽培を行い、釜石市の給食センターに提供されることで、釜石市内の小中学校に地産地消の活動を展開しています。

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釜石市農業委員会

釜石市農業委員会

釜石型農業を推進する活動として、休農地を利用した地域振興作物ラグビーカボチャ(ロロン)の栽培に取り組んでいます。定期的な巡回や、除草剤の散布、草刈り作業など、活動を通じて、地元産農産物の魅力を発信すると共に、遊休農地解消もPRしていきます。

事業者(ワークステーション)

事業者(就労継続支援B型事業所 かまいしワーク・ステーション)

かまいしワーク・ステーションでは、地産地消でラクビーカボチャをマフィンに使用していて、イベントでの販売会で、ラクビーカボチャの使用を説明すると、お客さんの反応もいい感じで、中にはカボチャをほしい人もいました。

釜石市は、小規模な農地が点在する中山間地域で、大規模生産に向かないことが課題でした。その課題解決のため、年間を通じて温暖で降雪が少ない地域特性を生かした付加価値の高い農産物の生産振興を図る「釜石型農業」の取組を進める中で、リコピン含量が高く、低樹高で省力的な生産が可能なクッキングトマト「すずこま」(東北農業研究センター育成)の導入を令和3年度から進めてきました。これまで、新規就農者を含めた市内農家への生産拡大が図られ、新規の加工品開発につながっています。令和6年度には愛称募集を行い、市民に親しまれる名称として「かまとまちゃん」の愛称に決定し、普及を進めている品種です。

かまとまちゃん

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事業者(三科 宏輔さん)

事業者(三科 宏輔さん)

生活の「省略された部分」を問い直し、過程を体感する暮らしを求め移住しました。「好きなものの背景を知らない」モヤモヤから大好きなトマトの栽培が始まりました。葛藤も含め自分と向き合い辿り着いたこの一本が、手にする方の「好き」を問い直すきっかけになれば幸いです。

生産者(佐々木 かよさん)

生産者(佐々木 かよさん)

釜石市で新たな地域特産品の導入を検討している時にこのトマトを知り、令和3年から栽培しています。私自身、トマトと言えば生で食べることが多かったのですが、炒める・煮るなど色々と活用ができる品種だと思います。市内の事業者や学校給食への利用で安定的な販路ができつつあり、今後も栽培する仲間が増えて行って欲しいと思います。

釜石市の梅といえば、もともと農家の庭先にある作物で、梅干しや自家用の梅酒として食されてきました。そんな梅の生産の転機となったのが、平成22年に市内の酒造メーカーから地元の梅を使用した梅酒を製造したいとの要望があったことでした。はじめは、数件の農家が庭先の梅を納品するところから始まりましたが、地元の梅を使用した梅酒として定着するにつれて、徐々に生産が拡大していきました。平成26年には、釜石地方梅栽培研究会を設立し、栽培講習会を行うなど農家と加工事業者が連携し、本格的に梅の品質向上と生産拡大が行われてきました。近年では、梅酒に漬けたあとの漬梅(つけうめ)の加工品への活用などの新たな取組も行われ、地域資源を活用した農作物の先駆けとなっています。

梅

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事業者(株式会社浜千鳥)

事業者(株式会社浜千鳥)

地元釜石の梅を地酒で丁寧に漬け込んだ梅酒は、カドのない柔らかな口当たりが特徴で、市内外を問わず多くのお客様からご好評をいただいております。今後は「漬梅」のさらなる有効活用を進め、地域資源を余すことなく活かした価値創造に取り組んでまいります。

生産者(釜石地方梅栽培研究会 前川会長)

生産者(釜石地方梅栽培研究会 前川会長)

釜石地方梅栽培研究会では、梅の安定生産のため講習会などを開催し栽培技術の向上を図っています。梅は、収穫までの防除や冬の剪定が大切です。地域で生産されたものが地域で消費されることは大変嬉しく、今後も梅を通じて生産者と事業者が一丸となって地域を盛り上げていければと思います。

昭和48年に和山牧場が開牧となり、最盛期には900頭を超える家畜がこの釜石で飼育されていました。しかし人口減少や生産者の高齢化、さらには東日本大震災なども重なるなど、釜石の畜産業は厳しい局面を迎えていました。そんな状況下にあって、新しい取り組みが始まっています。福島県二本松市の㈲エム牧場が和山牧場の放牧地を活用した放牧事業を開始し、牛20頭以上が自然に近いストレスフリーな環境で育てられています。さらには一関市の(株)オヤマが栗林町の養豚場跡地に養鶏農場を建設し、食肉用の鶏が年間80万羽以上生産されています。釜石市の豊かな自然環境を評価していただくことで企業が進出し、新しい釜石市の畜産業が花開きつつあります。

畜産

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生産者(小笠原 松見さん)

生産者(小笠原 松見さん)

釜石市の北西部の和山で牛を育てている小笠原さん。平地が多く水に恵まれた和山は、牧場地としても最適の土地柄。今後は土地の魅力を伝えるとともに、人と牛とふれあう機会をつくり、畜産の仕事に興味を持ってくれる人を増やしたいと意気込みを語ります。

事業者(株式会社オヤマ)

事業者(株式会社オヤマ)

一関市の株式会社オヤマは栗林町の旧養豚場跡地に養鶏農場「リアスファーム」を建設し、令和6年4月に操業開始。年間80万羽以上を生産し、学校給食や子ども食堂へ提供。鶏糞肥料の地元還元などSDGsにも取り組み、橋野町では第二農場の建設も進んでいます。